レッドウィングブーツのつくり(構造)に焦点を当てることによって、レッドウィングブーツの魅力を解説。
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RedWing Boots【レッドウィングブーツ】の内部構造

レッドウィングが製造するブーツの素材やパーツには、その1世紀にわたる歴史のなかで築き上げてきたブーツ作りのノウハウすべてが込められています。ここではレッドウィングの中でももっとも人気のあるRW-8875のアイリッシュセッターモデルとRW-2268のエンジニアブーツにのディテールについて解説。レッドウィングブーツを欲しいと思っている人はもちろんのこと、すでにブーツを持っている人もレッドウィングへの愛着がさらに深まるはずです!

アイリッシュセッターRW-8875の構造詳細説明

『レッドウィングといえば、アイリッシュセッター』。オロ・ラセットと呼ばれる独特の革の色がアイリッシュセッター(犬)の毛の色に似ていることから、『アイリッシュセッター』と名付けられてから50年。こんなにも長い間大ヒットをし続けているブーツは他にありません。デザインはもちろん、素材、製法、機能性すべての面で完璧に仕上がったブーツだからこそ、多くの人を魅了するのではないでしょうか。

アイリッシュセッターRW-8875の内部構造図
  1. カラー
  2. 履き口の薄いレザーで補強された部分をカラーと呼び、足首との擦れをやわらげている

  3. フルグレイン・オイルドタン・レザー
  4. アッパーには柔軟性と防水性を高めた、フルグレイン・オイルドタン・レザーが使われている。柔らかくしなやかで、とてもタフ。レザーの風合いをそのまま生かすために、内張りはされていない

  5. ヒールカウンター
  6. ヒールの形を整え、かかとをホールドするために、型押し成形されたレザー製ヒールカウンターが装着されている

  7. タン
  8. タンの部分には薄いレザーを使用し、フィット性を高めている

  9. モックトゥ
  10. より心地よく履くためにトゥは広めにとられている。またすべての縫い目は裏から完全防水に仕上げられている

  11. インソール
  12. 汗に強いオークレザーを採用。履き込むごとに自分の足型になじんでくる

  13. トラクショントレッドウェッジソール
  14. レザーウェルトに張り替え可能なソールがグッドイヤー製法でしっかり縫い付けられている。ソールはぬかるみでも高いグリップ力を発揮するハンティング用のアウトソール、トラクショントレッドウェッジソールを採用

  15. コルクベッド
  16. ミッドソールとインソールの間には、足裏の起伏に合わせてなじむように、コルクの粒が敷き詰められている

エンジニアブーツRW-2268の構造詳細説明

『エンジニアブーツといえば、レッドウィング』というほど、エンジニアブーツの元祖であり、王者。アイリッシュセッターと並ぶ、レッドウィングの人気モデルのひとつ。もともとは名前の通り、エンジニア(技術者)向けの修理工場の安全靴として作られたエンジニアブーツだけに、邪魔なシューレースがなく、トゥを守るためにスチールが装備されている。無駄のない完成し尽くされたデザインと抜群の機能性こそが永く愛用され続けている秘密。

エンジニアブーツRW-2268の内部構造図

  1. フルグレイン・オイルドタン・レザー
  2. アッパーには鈍く輝く光沢感が特徴のブラッククロームと呼ばれるフルグレイン・オイルドタン・レザーが使用されている

  3. スチールトゥ
  4. つま先には落下物などの衝撃から足指を守るため、カップ状のスチールトゥが内蔵されている

  5. インソール
  6. 汗に強いオークレザーを採用。履き込むごとに自分の足型になじんでくる

  7. ロガーヒール
  8. ヒールには森林伐採用に作られた、ロガーヒールが装備。ポールクライマースパイクのベルトを湾曲部に引っ掛けて固定するため、独特の曲線が特徴

  9. シャンク
  10. 土踏まずの部分にはスチール製シャンクを備え、ソールを補強するとともに、バネ効果により歩行をサポートしてくれる

  11. ヒールカップ
  12. ヒール部分にはかかとのカーブに合わせて成形されたヒールカップを内蔵

  13. ネオプレーンソール
  14. アウトソールには耐油性に優れたネオプレーンソールを装備